六本木に自動販売機まで登場も「福岡のうどん」が東京で大ブームにならないワケ
文化の違い
ここ数年、都心を中心に、福岡のうどんを提供するお店は、徐々に増えているのも事実。讃岐うどんに次ぐ、福岡うどんの一大ブーム到来の可能性はないのか。九州を中心にうどん店をチェーン展開する株式会社「ウエスト」に、訊ねた。
「実は十数年前に高田馬場など、4店舗ほどを展開したのですが、客足が芳しくなく、撤退したのです。現在東京には、町田店のみですね」
その理由はというと、
「やはり、東京は家賃、材料費、人件費が高く、低価格も売りとしているウエストでは、採算が取れない。それとやはり、東京は、蕎麦の方が人気なんですよ。うどんは、お蕎麦屋さんでたまに食べるものという認識。こればっかりは文化の違いですね。現在、関東エリアでは、蕎麦のチェーン店を展開しています。福岡のうどんの知名度が上がっているのは事実かもしれませんが、難しいところですね」
なおウエストも、うどんの通信販売を行っているそうで、こちらも、東京からの注文が大半だという。「福岡うどん」ブーム、このまま燻り続けるのか――。