「池田大作」名誉会長の“長き不在”が影を落とす、集票力ガタ落ち「公明党」の正念場

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“カリスマ不在”で岐路に立つ公明党

 いわゆる学会員でない友人や知人に投票を依頼する「フレンド(F)票」についても、当時は“FからF”が合言葉になっていたという。

「F票をお願いした人のさらに友人にも声を掛けて投票を呼びかけるという意味で、F獲得は前提のようなものだった。当時は創価学会の各会館に“裏選対”をつくって本部・支部・地区が相互に連携し合い、“FからF”の獲得数もほぼリアルタイムで把握できたほど。皆が池田氏の“手足”となった感覚で票集めに奔走していたのです」(元幹部)

 それもこれも、選挙活動の中心に「池田先生がいる」と感じられたからという。

 最近、動静を聞かなくなった池田氏の現状について、学会関係者いわく、

「巷間、言われているような“寝たきり”などではありません。高齢のため介助が必要な場面はあるが、入院などもしていない」

 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「創価学会にとって選挙は学会員を再結束させる一大宗教行事でしたが、その際に号令を発する池田氏という指揮官の不在で、選挙活動のエンジンがかかりにくい状況に陥っています。さらに自公政権の常態化で公明党が“保守色に染まってきた”と感じ、反発を覚えている学会員も少なくない。連立与党にとどまりながら、カリスマ不在のなかで学会との距離をこれ以上広げないようにどう取っていくか。これから公明党は非常に難しい舵取りを迫られることになります」

 岐路に立つ公明党は今年9月、執行部が刷新される見通しだ。山口代表に代わり、石井啓一幹事長の代表就任が有力視されている。

デイリー新潮編集部

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