巨人・中田翔 不振の岡本とスイッチ「第91代4番就任プラン」に立ちはだかる「2つの壁」

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囁かれる元木コーチとの不仲

 いわずもがな、中田の4番起用でネックとなっているのは、日本ハム時代に起こした暴行事件である。

「あんなスポーツマンにあるまじき行為を起こした選手に、巨人軍4番の栄誉を与えるなどあってはならないという空気感がなんとなくあるのです」(同)

 それだけではない。元木大介ヘッドコーチとの不仲説も囁かれている。6月6日に中田が今季2度目の二軍落ちした際に、両者の間でしこりができたという。

「5月末あたりから中田の調子は上がってきていました。5月28日の日ハム戦では、途中出場ながらも5号ツーラン含む2打数2安打。しかし、その後のソフトバンク戦、ロッテ戦では、代打でしか使ってもらえなかった。そこで結果を残せなかった中田は、元木コーチから打撃の調子が悪いことを理由に二軍落ちを宣告された。ただ、中田からすれば『調子が上がってきたのに使ってもらえなかっただけだろう』と。確かに、元木さんも言い方が悪かった。『人数調整の事情でなどと言えば良かったんじゃないか』という声が関係者の間から上がっています」(同)

情で動く原監督

 もともと両者はキャラが被るともいう。

「二人とも下をイジり、チヤホヤされたいタイプ。中田は、上に媚びへつらうタイプじゃない。相性が良くないのです」(同)

 一方、原辰徳監督も情で動くタイプで、なかなか岡本を切り捨てようとしないという。

「昨年も引退が決まっているという理由だけで、亀井善行(現・コーチ)を後半戦にスタメンで起用し続けました。岡本がいくら不調でも、奮起を促し、ギリギリまでチャンスを与えてしまう」(前出・球団関係者)

 打てない4番問題が解決しない限り、後半戦も思いやられるばかりだ。果たして、中田の「第91代4番」は実現するの日が来るのか――。

デイリー新潮編集部

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