大炎上の「TOKYOアイドル博」 相次ぐ批判に主催者は“想定外の暑さ、周知が足りず”

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熱中症対策、周知が足りず

――取材している中で、参加したアイドルグループ側も準備不足だったのではという声もあった。

平間:それはそう。こちらが水を用意しても、それを持っていかなかったり、マネージメント側がアーティストに対し水分補給をうながさなかったところもあった。

冨岡裕氏(以下冨岡):それは僕らも悪いところで、「アイドル博」では広くアイドルに出てもらいたかった。僕らはアイドルの野外フェスにもいっぱい携わってきたから、そうした夏の熱中症対策ができるものだと思っていたが、実際はできていないところがあった。猛暑になるので有料のバス楽屋を使うか、車でなるべく来てほしいと伝えたが、熱中症対策に対しての周知が足りなかった。

――テント楽屋は扇風機があるだけだったと聞いているが、そのあたりも伝えていたのか。

平間:プロダクションミーティングだけはしっかりしないといけないと思い、かなり細かく説明したつもりだ。ここまでの暑さは僕らも想定していなかったが、暑さ対策で重要なのは水分補給や涼しいところにいることで、だから「なるべく車で来てくださいね」と力説してはいたつもりだったが、もっと言わなきゃいけなかった。

冨岡:逆に夏の野外フェスに慣れているところはみんな楽しく帰ってくれた。

――18日に関しても、出演グループを車が用意できるところか、バス楽屋を申し込んだところ以外は出演させないとして、炎上した。

平間:18日に関しては気温も上がる予報だった。なので車で来られる、もしくは一人3000円とお金はかかるがバス楽屋を使うという選択肢を提示した。逆に歩きや電車で来る人には楽屋の保証ができないので、出演をやめてもらった。お客さん側にも倒れないように、あしたば茶に関しては何杯飲んでもただにした。楽屋に関してもテント楽屋はなくして、車待機を徹底した。僕も自分の車を提供して、そこで休んでもらったりもした。

冨岡:17日はテント楽屋にいた人たちがそのままステージに行くと熱中症になっていた。前日に勧告を受けて、それで腹をくくって、18日はバス楽屋か車以外はダメとしたのが結果としてよかった。

平間:実際、消防の方が3回くらい来たが、「昨日とは違って大丈夫だ」と言われた。

“ぼったくり”“トイレ丸見え”の批判には…

――熱中症以外でも批判を浴びる部分があった。たとえば、会場で売られていた水やコーラの値段が600円で高いという声もあった。

平間:入場料のワンドリンクで、ライブハウスのイメージだった。ライブハウスに入るときにワンドリンク代を払うというのと同じシステム。ライブハウスで水を買っても600円だ。

――初日には男性用の仮設トイレの扉がなく、ステージをするアイドルから丸見えだった。

冨岡:あれは完全に男の考えで、扉を触るのも嫌だろうと思ってつけなかった。

平間:男性の方が設計をして、トイレだとわかりやすくしようとした。ただ1日目を終え、2日目からは扉をつけた。

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