“カジノ逮捕”「井川意高」が報復の一矢 再び手記出版で「クーデター逆臣」は取締役再任案を撤回
千慮の一失
この策略が功を奏し、井川氏は逮捕された。そして、「中興の祖」と呼ばれた高雄氏をはじめとする一族の排除へと続くのである。
〈大王製紙社長に佐光正義を選任したことは、高雄にとって痛恨の「千慮の一失」(賢者が千件に一件だけ犯す過ち)だった。その過ちを悔い、佐光の体に取りすがってともに地獄の底まで堕ちよう。父はそこまで思い詰めていたのだ〉
父の無念を晴らすべく、井川氏が講じた手段が『熔ける 再び』の出版だった。
「6月29日開催の大王製紙の株主総会を目掛け、その2日前に手記を公にしました。すると、佐光自ら“取締役再任案”を撤回した。本来、決算で過去最高益を計上し、鼻高々だったはずです。なのに、社長を経て、21年4月から務める会長の座を明け渡しました」
「週刊新潮」2022年7月21日号「MONEY」欄の有料版では、大王製紙から創業家一族が排除されたクーデターの内幕と、佐光氏の取締役再任案撤回について詳報する。
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