安倍元総理、後継選びが難航しそうな理由 安倍陣営では「つなぎにアッキー」の声も

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圧勝するために

 一方、安倍家に近い関係者はこう耳打ちする。

「安倍総理が急死したので、本当なら、いまも寛人さんを説得して、出馬させたいところなのですが、それが難しそうなので、岸信千世さんと養子縁組するのはどうだろうか、という話が浮上しています」

 その場合、岸家の後継は信千世氏と年子の弟(29)にするということだろうか。しかし、単に後継者を決めるだけではすまない問題があると、地元の安倍事務所に近い筋が語る。

「安倍元総理は山口3区選出の林芳正外相とは、地元政界のライバル関係にありました。しかも、よりによって次の衆院選では山口県の小選挙区が一つ減る。後継がいない安倍さんは、林さんが将来、地盤を奪いにくるのを警戒していました。それだけに、次の補選では圧勝しておきたいという思惑が、安倍陣営にはあります。その点、誰が多くの票をとれるかと考えると、浮上するのが昭恵夫人です。安倍元総理がなかなか地元に帰れなかったのに対し、昭恵さんはちょくちょく帰って、地元の後援組織にも顔を出していたので、地元では意外と人望があります。出馬すれば圧勝するでしょうから、つなぎに昭恵さんを立てるべきだ、という声も、関係者の間からは上がっています」

 かつて「深く考えないで、なにをするか考えるときも、じゃあ、これで、みたいな感じで生きているので」と語っていた昭恵さん。深く考えずに出馬する可能性があるのだろうか。

週刊新潮 2022年7月21日号掲載

特集「元総理射殺犯『呪われた一家』の全履歴 自殺の連鎖が生んだ『安倍=統一教会』歪んだ憎悪」より

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