安倍元総理、後継選びが難航しそうな理由 安倍陣営では「つなぎにアッキー」の声も
自民党内最大の派閥を率い、ますます精力的に発言をしようとしていた安倍元総理。後継問題など先のまた先のはずだったから、急な事態に関係者は戸惑いを隠せない。後継はあの人になるという話も浮上して。
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安倍元総理夫妻が子宝に恵まれなかったことは、周知の通りである。したがって、後継問題が将来の悩みのタネになるであろうことは、関係者の共通した認識だった。というのも、後継候補がいずれも帯に短し襷に長しで、ピタリとはまらないからである。
政治部デスクが言う。
「安倍さんの議席があった衆院山口4区では、補欠選挙が行われることになりますが、昨年10月の衆院選について、現在、1票の格差をめぐる裁判が最高裁で続いています。判決が確定するまで補選を行えないという規定があるため、補選は来年4月以降になる公算が大きいです」
後継選びが難しい事情とは
本来なら10月にも投票が行われたことを思えば、少し時間に余裕ができたともいえる。だが、その程度の時間ではなかなか解決できないほど、安倍家の後継問題は悩ましいという。
「安倍元総理の兄で、三菱商事の子会社社長を務めていた寛信さん(70)のご長男、三菱商事に勤める寛人さん(31)が継ぐのが最も妥当だとされ、元総理の母親の安倍洋子さん(94)も、できれば彼を後継者にしたいのです。地元の後援会の人にもそう話していたそうですが、寛人さん本人にその気がまったくありません。一方、元総理の弟で岸家の養子になった岸信夫防衛相(63)にも、フジテレビ出身でいまは防衛相秘書官を務める長男の信千世さん(30)がいます。元総理は信千世さんが、自分の後継にふさわしいと考えていたフシがあります。ところが、現在、父の信夫さんは時々車椅子を必要とするほど体調が悪く、こちらの後継問題も無視できません。洋子さんにしても、岸家の地盤である山口2区の跡継ぎも手当する必要があるわけで、それを考えると、信千世さんを安倍元総理の後継にするのは、現実的ではない面もあります」(同)
そんな事情で簡単には後継を決められず、みなやりすごしてきたところに、図らずも急ぎ決断を迫られることになったのである。
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