のん 渡辺えりの舞台に主演映画は3本も いよいよ完全復活なるか
女優で“創作あーちすと”の、のん(29)が活動を活発化させている。現在は渡辺えりと小日向文世との舞台「私の恋人 beyond」の上演中で、年内に主演映画が3本も公開される。いよいよ完全復活となるか。
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【写真4枚】“干された”のんさん(能年玲奈)と談笑される「愛子さま」
来年は、NHKの朝ドラ「あまちゃん」(13年4~9月)が放送されて10年になる。
番組が終了したときには、“あまロス”なる言葉まで生まれた。ヒロインを演じた能年玲奈は大ブレイクし、翌14年に公開された主演映画「ホットロード」(三木孝浩監督)は25億円を超える興行収入を記録。日本アカデミー賞新人俳優賞などを総なめにし、順風満帆と思われた。
ところが、15年に振付師の女性と個人事務所を設立したことで、所属事務所との関係がこじれた。16年に契約を巡って対立していることが報じられる中、彼女は“のん”と改名して芸能活動を続けることを発表。この年の11月に公開されたアニメ映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)で彼女はヒロインの声を演じ、作品はもちろん声優としての彼女も絶賛され、興収は27億円を突破する大ヒットに。19年末まで1133日連続で超ロングラン上映された。のんになっても活躍が期待されていたが、未だにテレビで見ることはほとんどない。民放プロデューサーに聞いた。
「現在、上演中の舞台も、テレビでの宣伝がほとんどできなかったので、チケットの販売で苦戦しているようです」
YouTubeで宣伝
「私の恋人 beyond」は渡辺えりの脚本・演出で、3年前に上演された「私の恋人」の再演だ。渡辺、小日向文世、のんの3人で、30人の登場人物を演じ分けることが話題となった。
「渡辺とは『あまちゃん』で共演して以来の仲で、『いつか一緒に舞台をやろう』と話していたそうです。のんにとって初舞台が『私の恋人』でした」
今回も同じキャストで、6月30日からの東京・本多劇場はじめ、札幌、青森、岩手、愛知で1カ月にわたって上演されている。この3人なら、宣伝だってやりやすそうだが。
「舞台の宣伝はバラエティ番組にでも出演しないとなかなかできませんからね。そのため、のんのYouTubeチャンネルで、出演者インタビューなどを配信して宣伝しています。本人は好きな音楽と舞台をやらせてもらって、のびのびと楽しそうですが、チケットは土日でも当日券が余っているようです」
今年2月には、監督・脚本・主演をこなした映画「Ribbon」が公開された。
「外国特派員協会で試写と会見が行われたり、ファンの間では話題になりましたが、上映館数も少なかったので興行的にはそれほどでもなかったようです」
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