“イチローを超えかけた男”根鈴雄次が明かす、“ラオウ”杉本裕太郎を本塁打王に導いた「逆転の発想」

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理想は大谷翔平のバッティング

 昨季、30歳にして大ブレークを果たし、オリックスの25年ぶりとなるリーグ優勝を支えた、「ラオウ」こと、杉本裕太郎。それまでのプロ5年間の本塁打は通算9本だったにもかかわらず、昨季は32本を放って本塁打王に輝いた。そんな“遅咲きの男”に、メジャーでスタンダードとなった「縦振り」のスイングを教え込んだのが根鈴雄次氏だ。イチロー氏よりも先に「日本人初の野手メジャーリーガー」になりかけた根鈴氏は、どのようにして「ラオウ」を覚醒させたのか。(今回は、前編に続いて後編をお送りする)【喜瀬雅則/スポーツライター】
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