外務省官僚を死に追いやった横浜・風俗店「ハーフマダム」の正体 元公安警察官は見た

  • ブックマーク

 日本の公安警察は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。昨年9月に『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、ソ連のスパイだった“風俗店のマダム”について聞いた。

 ***

 1955(昭和30)年6月、警視庁公安部外事1課と神奈川県警は横浜市の風俗店「国際観光サービスクラブ」を売春等取締条例違反容疑でガサ入れし、店の経営者だった佐々井光子(当時30)を逮捕した。...

つづきを読む