空前のメダカブーム メダカYouTuberが教える「一般人がメダカ飼育の副業で月2～3万円稼ぐ方法」
売り始めまでのスケジュール感と販売方法
――メダカ副業開始時に必要な道具と大まかな予算はわかりました。次にメダカの飼い始めからメダカを売れるようになるまでのスケジュールイメージをお教えください
「大まかには約4か月、下記6つの段階を経て、販売までもっていけると思います。
■ステップ1（準備期）～1週間
水槽設備の準備。メダカ飼育に慣れた人であれば、水槽を立ち上げたその日のうちにメダカを水槽に入れることも多いと思いますが、初心者の場合、購入した水槽に水を入れて、水槽設備の準備ができてから1週間くらいメダカを入れずに水だけの状態にしておくと安心です。水道に含まれるカルキが抜けるには十分な時間ですし、メダカを導入した後のメダカの排泄物を分解してくれるバクテリアが水槽内に繁殖するのに少なくとも1週間はかかるからです。
■ステップ2（メダカの導入）
水槽設置から1週間したらメダカを入れて行きます。メダカはビニール袋に元の水と一緒に入っていることが多いです。元水と新水の温度差と水質差でショックを与えない様にゆっくり水合わせします。袋のまま浮かべ、最低でも15分程は水温を合わせ、水温があってきたら袋を開けて新水を少し入れて、ゆっくり水槽に沈めていきます。メダカのタイミングで水槽に飛び出してくるようならベストです。なかなか出てこないようなら、ゆっくり出てくるように誘導してあげてもいいです。
■ステップ3（産卵）～1週間
水温が20℃以上、12～13時間以上の日照時間という飼育条件をみたし、成熟した雄と雌のペアが揃っていれば、1週間もあると産卵を始めます。産卵床を水槽に入れて、卵を付けるのを待ちましょう。
■ステップ4（孵化）1～2週間
卵が付いた産卵床は別容器に水を入れ、そこに入れておきましょう。積算温度が250℃で孵化します。つまり毎日25℃の水温であれば10日で孵化する計算です。平均的に1～2週間もあれば、卵から針子が孵化します。
■ステップ5（成長）2か月半～3か月
初心者には卵から孵化した「針子」を生存させることに高いハードルを感じる方が多いです。針子の死因の大部分は「餓死」によるところが多いです。小学生のころの理科の授業で習った方も多いと思いますが、孵化後すぐはお腹が丸く膨らんでいて、そこに養分を蓄えています（ヨークサック）。3日程は何も食べなくても生きて行きますが、ヨークサックの養分を使い果たすと食事からの栄養が必要になります。ここから2週間の給餌が飼育者には非常に大切な期間になります。PSBという光合成細菌や針子の口にも入る様な「ゾウリムシ」などのプランクトンを与えることが針子成長のカギになります。
■ステップ6（成熟）4か月目
針子の最初の2週間を乗り切ると、後は普通の飼育をするように毎日エサを与え、1週間に1度水替えをすることで、メダカは元気に成長していきます。夏場などの高水温期では2か月半～3カ月で成魚へと成長し、次世代へ産卵、繁殖を始めます。これくらいになってくると、販売をしても十分な大きさになります」
――売れそうなメダカができた時の販売方法は？
「個人で副業としてメダカ販売をするなら、『ヤフーオークション』への出品が一番手軽で、利用されている方も多いと思います。出品方法についてはここでは控えますが、『ヤフオク』はメダカ好きには人気のメダカ販売＆購入のコンテンツです。
その分ライバルも多いですし、購入者には目の肥えた方も多いです。出品に当たってはしっかりメダカを綺麗に撮影して、嘘偽りのない出品情報を掲載することが信頼を得て、販促につながります。撮影は、メダカの「上見」（上から撮った写真)、「横見」（横から撮った写真)、どちらの写真も載せると信憑性が上がります」
飼育し始めから4か月程度で販売できるなら、メダカ飼育による副業は、飼育にまつわる副業として、断トツに手早くできるものだと思える。
本レポートの文字数の関係で掲載はできなかったが、メダカの成長プロセスに応じた最適化された飼育方法などが多岐にわたってあるので、もちろんいろいろ勉強はしなければならない。
とはいうものの…だ。
コロナ禍はきれいに収束しない。格差拡大は勢いを増すばかり。かといって今勤めている会社を信じて心中などできない…、そんなご時世なのだ。
メダカ飼育で月に2~3万円になるなら、やってみてもいいかもしれない。
あなたも「メダカで月2~3万円の副業」、ご検討してみてはいかがだろうか？
[4/4ページ]
