空前のメダカブーム メダカYouTuberが教える「一般人がメダカ飼育の副業で月2~3万円稼ぐ方法」
一般人でもメダカ飼育で、月2~3万円の副業は可能!
――まずは肥田木さんご自身がどんな経緯でメダカとつきあってきたか、また今回立ち上げたメダカ屋さんはどんなメダカさんなのかを教えてください
「私は約20年に渡ってメダカ飼育をしてきましたが、ずっとサラリーマンをやっていたので、最近まではまさに“副業として”メダカ販売を続けてきました。
私の住む東京都の多摩地域と言われる地域には大きなメダカ屋さんはほとんどありません。関東では埼玉にメダカ屋さんが多く、私も埼玉のメダカ屋さんによく好きで行ってましたが、それだけで一日が終わってしまうことが多いのです。なので、“もっと近くに大きなメダカ屋があったらいいのになぁ”などと思っていたんですが、そのうち“ないなら作ってしまおう!”と思い立ったのが、今回オープンした『たまやメダカ』を立ち上げるきっかけです。
まずは実家がある宮崎で『たまやメダカ』1号店を開き、将来的に東京多摩地区でお店をオープンするのが私の目標です」
――メダカ副業を20年近くやってきた、いわば“メダカ副業のプロ”をご経験されている肥田木さんにまずは聞きたいのですが、そもそも一般人でもメダカ飼育で月2~3万円の副業は可能なのでしょうか? またそれを実現させるためには幾らくらいのメダカを何匹売ればいいのでしょう?
「まず、大前提として大切なのは、飼育のノウハウを身に着けることです。命を扱うと言うことを念頭に置いて、責任を持って飼育をするということを認識し、そのためのノウハウをしっかり身に付ければ、メダカをたくさん増やすのはそれほど難しいことではありません。
メダカで月に2~3万円稼ぐということを目標にするのであれば、いろいろな方法があるとは思います。最低限の設備で考え、効率よく2~3万円稼ぐとしたら、まず大切なのは、『効率の良い品種を選ぶ』ことが一番のキーポイントになると思います。
メダカの価格は話題のブリーダーや有名なメダカ屋さんの最新品種となると驚くような金額になることもあります。しかしその一方で、メダカは夏場は2か月もあれば卵から孵化した針子(生まれたてのメダカ)が成長して卵を産むようになるため、成長、世代交代がとても速いのです。世代交代が速いということは、つまり品種の流行、広がる速度が速く、逆に言えば価格の急激な下落も意味します。最新品種のメダカの価格は半年で大きく下落することがあります。
そんな流行品種を追いかけるよりも、価格が落ちにくい安定した品種を選ぶことが一番効率の良い品種選びだと思います。流行りの品種は購入時(仕入れ時)には高額な品種が、繁殖し販売する間に市場価格が1/10になってしまうこともあるからです。これではいくら数万円で販売できたとしても手元に残る利益は小さくなってしまいます。だからこそ、安定した利益を出してくれるための品種選びは非常に大切になります。
例えば1ぺア3000円の品種を仕入れて、200匹に増やしたとします。その200匹のうち、販売できる個体が半分の100匹いたとしたら、単純計算だと50ペアのメダカが取れる計算です。
あまり価格変動の少ない、根強い人気品種ということが前提にはなりますが、3000円×50ペアは15万円の計算になりますね。インターネットでの販売手数料や、梱包に掛かる包材や配送料など含めても2万円の利益を出すためには3000円で売れるような安定した品種を10ペア、20匹ほど増やせれば十分に利益がでる計算になります。
もちろん、これは非常にうまくいった場合のシミュレーションではありますが、メダカを副業とされている『副業ブリーダー』の数は、実際非常に多いのです。メダカで2~3万円を稼ぐ! ということ自体は、しっかりとメダカ飼育のノウハウを身に着け、品種の選定を間違えなければ、それほど難しいことではないと思います」
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