「呼び出し先生タナカ」に感じる何とも言えない寂しさ “パクリ疑惑”本当の問題点とは

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 4月に鳴り物入りで始まったフジテレビの新番組「呼び出し先生タナカ」が苦境に立たされている。開始早々に大バッシングを浴びた上に、視聴率も伸び悩んでいるからだ。

 アンガールズの田中卓志がゴールデンタイムで初めてMCを務める冠番組ということで、始まる前から世間ではそれなりに注目されていた。

 ところが、初回が放送されると、企画内容が同局のレジェンド番組めちゃ×2イケてるッ!』の「抜き打ちテスト企画」に酷似しているということで、パクリ番組ではないかと非難の声が高まった。週刊誌でもそのような報道があり、司会の田中も直撃取材を受けた。

 また、これに関して、「めちゃイケ」のスタッフや出演者にも事前の説明がなかったのではないか、ということも問題視されている。「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)では、ナインティナインの2人がこの件を取り上げて、自分たちはこの番組のことを事前に一切聞かされていなかったと語った。加藤浩次も同じような回答をしていた。

 実際には「呼び出し先生タナカ」には「めちゃイケ」のスタッフがかかわっているので、状況証拠としては「パクリ」というよりも、元の番組の企画を意図的に踏襲したものだと見るべきだろう。

 この件に関して、世間ではパクリ番組だと批判する声が多かったし、単純に番組として面白くないとか、「めちゃイケ」に比べて物足りないといった厳しい評価もあった。だが、個人的には、この問題の本質はそこではないと思う。

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