ワクチン接種後に死亡の中日・木下雄介投手、未だに球団から補償金が支払われず
劇症型心筋炎
「木下投手の遺体を解剖したところ、劇症型心筋炎が原因で心臓が急に止まってしまったことが判明しました。ワクチンによる副反応の心筋炎が疑われるということでした。ワクチン接種後に、激しい運動を行ったことが引き金となった恐れがある。だからこそ球団側は、遺族にすら詳しい説明を避けてきたのです」(同)
その後の対応にも問題があった。
「球団側は遺族に500万円の弔慰金を提示して、それですべてを片付けようとしている」(前出・知人)
スポーツ関連の法律問題に詳しい岡筋泰之弁護士は、
「試合や練習中などの稼働による死亡事故が起きた場合、すべての球団と選手が結んでいる統一契約に基づいて、球団は5千万円の補償金を選手の相続人に支払う義務があります」
補償金の規定すら通知せず
つまり、木下投手の死が練習に直接起因したものと認められれば、遺族には5千万円の補償金が支払われるはずなのだ。ところが、
「中日側はその補償金の規定についても、当初、遺族に通知しませんでした。遺族がそれを知った今も、練習が直接の原因ではないと主張して、補償金の支払いに応じていません」(前出・関係者)
今回、改めて大島氏に話を聞いたところ、
「(球団には)できる限り(遺族に)誠実に対応しようと言っています。ただ、意見の違いがあって思うようにいかず、話し合いが続いていると聞いています」
“不信の争い”の解決には、まだ時間がかかりそうだ。
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