パパ活「吉川赴議員」は徹底抗戦の構え “黄金の3年”でこの男に使われる税金はいくらになるか

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“パパ活”疑惑で自民党を離党した吉川赳・衆議院議員(40)は議員辞職しないつもりらしい──今、こんな話が飛び交っているのをご存知だろうか。吉川氏の地盤は静岡5区で、比例復活で当選した。まずは地元・静岡新聞の報道をご覧いただこう。

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 静岡新聞は7月13日、「吉川氏『女性は20歳以上』 名誉毀損で提訴検討 議員辞職も否定の意向 18歳女性との飲酒報道」との記事を配信。YAHOO!ニュースのトピックスにも転載された。記事のポイントを紹介しよう。

◆議員辞職はしない、見解は近くブログで発表する、と周囲に語った。
◆“パパ活”を報じた週刊ポストは相手の女性を18歳と報じたが、20歳であることが分かったと反論。
◆名誉を傷つけられたとして、発行元の小学館と女性に損害賠償請求の訴訟を起こすことも検討しているという。

 静岡新聞の報道で吉川氏の考えが伝えられると、マスコミも有権者も“総ツッコミ”という状態になった。担当記者が言う。

「そもそも小選挙区では落選し、比例復活という経緯があります。地元有権者から強固な支持を受けていたわけではないのです。その上でTwitterなどのSNSでは、『18歳か20歳かは問題ではない』という投稿が相次ぎ、複数のメディアも『仮にも国会議員が一般女性にお金を渡し、ホテルという密室空間で時間を過ごしたことが問題』と指摘しました」

 ちなみに週刊ポストの初報(註1)によると、同誌の取材班は吉川氏の「俺、18歳に興味あるわ」という発言を聞き取ったことを明らかにしている。

 また、女性は同誌の取材に対し、「ホテルの部屋に入ると、すぐに服を脱がされた。恐怖を感じて何度も拒否した」と証言していることも重要だろう。

2025年まで国会議員!?

「6月30日には全国紙など主要メディアが、吉川氏に国会議員のボーナスにあたる“期末手当286万円”が支給されたことを一斉に報じ、またまた有権者が呆れ返りました。そもそも本当に“事実無根”なら、自民党を離党する必要もないはずです。反論の会見も開かず、そのくせボーナスだけはもらうという経緯を考えると、吉川氏に議員辞職するつもりはなさそうです」(同・記者)

 議員辞職しないのなら、有権者が選挙で審判を下すしかない。ところが、これも難しいという。今話題の「黄金の3年」のためだ。

 岸田首相が衆議院を解散しない限り、2025年の参院選まで大型国政選挙がない。これを「黄金の3年」と呼んでいる。

 ちなみに、2019年に選出された参院議員の任期満了は2025年7月だが、衆院議員は同年10月と更に先だ。有権者が審判を下すことができないのであれば、吉川氏の徹底抗戦が可能に、つまり、あと3年以上も国会議員を続けられることになる。

 こうなると、かなりの有権者が「一体、いくらの税金が、吉川氏のために使われるのだろうか」と憤りを感じるのではないだろうか。

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