巖さんはなぜ「裏木戸の下部を3回通り抜けた」ことになったのか【袴田事件と世界一の姉】
袴田事件では、なんとしても袴田巖さん(86)を犯人に仕立てたい静岡県警の「無理筋」から「現実にはありえない行動」が作り上げられた。今回はその1つ、殺害された橋本藤雄邸への巖さんの「強盗殺人犯行時の出入り」を取り上げる。1966年6月、静岡県清水市(現・静岡市清水区)で起きた一家4人殺人放火事件で犯人とされ、死刑囚として半世紀近く囚われた巖さんの「世紀の冤罪」を問う連載「袴田事件と世界一の姉」の第20回。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
7月8日に奈良市で起きた安倍晋三元首相の狙撃死亡事件で走り回ることになり、連載の執筆が遅れた。...