ドブ川で“2000年間眠り続けた沈没船”の驚くべき保存状態 知られざる「水中考古学」の世界
これから夏本番。海水浴に行く方も多いだろう。砂浜でふと見かけた木片……それは、かつて大海原を渡った「沈没船」の一部かもしれない――。世界の海に眠る水中遺跡を研究する「水中考古学」の世界を、これまで20カ国以上で発掘プロジェクトに携わってきた“沈没船博士”山舩(やまふね)晃太郎氏が紹介する。
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近年、スキューバダイビングの浸透や水中探査機器の進歩により、世界の海では沈没船の発見が増えているという。ユネスコによれば「100年以上前に沈没し、水中文化遺産となる沈没船」が300万隻以上あるという。...