巨人V逸なら「原監督」退任やむなし 後任候補4人には「理論派」から「クセ者」まで

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高橋前監督の再登板も

 現場を遠ざかっている人間で言えば、現在は球団特別顧問の高橋前監督も十分に「ポスト原」としてありえる存在だ。高橋前監督は、巨人生え抜き外野手として長年活躍し、15年に代打で打率.395と好成績を残しながら、球団の意向で現役を引退して監督に就任。コーチなど指導経験がないまま監督になったことで、当初はマスコミ対応などで批判を受けることも多く、3年間チームを率いたものの一度も優勝できずに引責辞任した。

 ある巨人軍関係者は、「甘いルックスとその人気にかけ、球団として引退を無理強いしてまで監督になってもらった経緯もある。山口オーナーもそのことを申し訳ないと思っているようで、いつか再び監督にという考えを持っている」と明かしており、解説者などとして修業を積んだ高橋前監督の再登板を楽しみにしているファンもいることだろう。

 まだ前半戦ながら、成績不振を理由に退任説が出たり後任人事が注目されたりするのは、人気球団の監督ゆえの宿命といえる。そのプレッシャーに耐え、若手育成とチーム力の強化、そして何より「日本一」の座を勝ち取ることが求められる巨人監督。原監督が「底力」を見せつけて10年ぶりの日本一を勝ち取り来季も指揮をとるのか、あるいは候補にあがる面々のいずれかが「第20代目」監督に就任するのか。選手、球団、ファンらそれぞれの立場で望む道は違うだろうが、「日本一奪還」への思いは同じはずだ。

デイリー新潮編集部

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