カジノで106億円熔かした「大王製紙元会長」が再び手記出版 亡父への思いと社長のクーデター
クーデター
しかし、創業家である井川一族が大王製紙から排除されたのは事件だけが原因というわけでもなかった。実は、その裏に前会長の佐光正義氏が企てた「クーデター」が横たわっていたという。
「19年9月、父は82歳で他界しました。生前、私を咎め立てすることはなかったのですが、のちに佐光への怒りを胸に秘めていたことがわかった。父は顧問解任の無効を訴え、大王製紙と裁判で争いました。三回忌を迎えたころ、裁判資料を整理していた母が、一枚の資料の裏に“佐光とは共死(ともじ)にしても構わない”との書き込みを見つけた。父から、これほど激烈な憤怒の表現を耳にしたことは家族ですらありませんでした」(つづく)
「週刊新潮」2022年7月14日号「MONEY」欄の有料版では、井川氏の証言と手記により、井川一族排除に向けたクーデターの内幕と、不正借り入れの返済に追われることになった経緯を詳報する。
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