統一教会から分派「サンクチュアリ教会」指導者が来日 文鮮明7男は集会でアブナイ発言を連発
陰謀論のネタ元は聖書?
信者の多くは中高年で、女性が6割ほど。若者や小さな子供の姿もあった。
一部は王冠をかぶり、中には銃弾を束ねて王冠にしている信者もいる。プラスチック製のレプリカのように見える。
25日の東京大会は、日本サンクチュアリ協会の江利川安栄会長(78)による亨進氏の歩みの紹介、統一教会本家との訴訟の勝訴報告、銃製造会社を経営し亨進氏を支援する国進氏(文鮮明の4男=51)の挨拶と進んでいく。江利川会長は、文鮮明の死後に息子たちを排除し独自色を強めた統一教会の韓鶴子氏を「“サタン”と通じ堕落した」と非難。さらに、こう続けた。
「(キリスト教の聖書の)黙示録6章にありますが、赤い馬が暴れまわる中国・北朝鮮、白い馬が暴れまわるグローバリスト、黒い馬が暴れまわるディープステート、そして緑の馬が暴れまわるイスラム圏。そしてコロナ。これは中国の生物兵器です」
「ヨハネの黙示録」には4頭の馬をきっかけとする厄災の描写はあるが、もちろん「ディープステート」云々の記述はない。しかしこのQアノン的な世界観は、彼らにとって聖書に記された教義なのだ。
銃弾王冠でノーマスクを説く
それから約3時間後、ようやく現れた亨進氏は、銃こそ持っていないが、妻・李妍雅(リー・ヨナ)氏とともに、いつもの金ピカ銃弾王冠を頭に載せている。まさか本物の銃弾ではないと思うが……。
亨進氏も、自身の母である韓鶴子氏を「堕落した」と非難し、世界のコロナ対策を批判し始めた。
「生物兵器(新型コロナ)にかかっても、99・7%の人は免疫力で勝つことができる。それが科学だ。なのにマスクを着けろと言う。マスクを着けた者たちは政府の奴隷になる。日本でも3年の間、市民にトラウマ与えて強制的にマスク、マスク、マスク! マスクは非科学的な詐欺だ。詐欺野郎!」
亨進氏はマスクを着けていない。会場の信者たちも、ほぼ全員がノーマスクである。講演の前後には賛美歌等の斉唱や宣誓文の唱和も行われていた。
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