公明党=創価学会に“反旗”を翻した自民「小野田紀美氏」が圧勝 故・安倍元首相も評価した岡山のジャンヌダルクの“信念”

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茂木幹事長は謝罪

 公明党=創価学会に対する反感を隠さない小野田氏に対し、岡山の創価学会幹部は激怒したという。産経新聞の記事から、さらに引用させていただく。

《日ごろから不快感を抱いていた岡山創価学会の幹部は激怒。6年前に小野田が初当選したときは公明票の恩恵を受けた経緯もあるだけに、「これまでの恩を忘れるような言動だ。売られたケンカは買ってやる」と周囲に語り、対決姿勢を鮮明にした》

 口ゲンカだけでなく、岡山の創価学会は実際に対立候補の支援に回った。立憲民主と国民民主の両党が推薦する元玉野市長の候補の決起集会には、《会場には連合岡山傘下の労組組合員に加え、岡山創価学会関係者の姿もあった》という。

 自民党は慌てて関係修復を図った。担当記者が言う。

「衆院の岡山1区から選出された自民党の逢沢一郎さん(68)は、岡山市内で行われた参院比例区の公明現職候補の応援に駆け付けました。小野田さんが所属する茂木派の茂木敏充・幹事長(66)も岡山に入り、県議に『私の教育不足です』と頭を下げたと読売新聞は報じています」

 一方、SNSでは小野田氏を応援する声で溢れた。Twitterのごく一部をご紹介しよう。

《公明とは手を切らなければいけない。頑張れ小野田さん!》

《『脱・公明』の機運を高めて欲しいです/愛国の気持ちを持った国会議員を増やしたいです》

《保守自民・小野田紀美さんは絶対に負けられない!/選挙後公明党とは連立解消してくれ!》

自民党で地殻変動!?

 そして結果は、小野田氏の圧勝に終わった。この影響は決して小さなものでは終わらないという。ベテラン政治記者が言う。

「自民党のベテラン議員や古くからの支持者は、かつて“反公明党・反学会”のスタンスでした。ただし、与党の座を安定的に維持するため、あえて公明党と密接な関係を結んできたという歴史があります。小野田さんはひょっとすると、“パンドラの箱”を開けたのかもしれません」

 なぜ自民党が公明党と手を結んできたのかといえば、創価学会の信者数を背景とした“集票マシーン”の実力が圧倒的だったからだ。

「ところが近年は、公明=学会の集票力にも陰りが見えています。選挙活動に熱心な信者は高齢化が進み、比較的若い信者は政治活動にさほどの興味を持っていません。そこに小野田さんが『学会票がなくても選挙に勝てる』ことを証明してしまった。公明党と政治的スタンスを異にする自民党の議員は他にも大勢います。こうした議員が“脱公明・脱学会”を進める可能性は否定できません。自民党の内部から大きな地殻変動が起き、もう公明や学会票を当てにする必要はないという声が噴出するかもしれません」(同・政治記者)

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