安芸高田市長と「恥を知れ」と批判された「66歳市議」の評判 事態は泥沼化で不信任案の提出も
市の広報誌で議員批判
他の元市議もこう嘆く。
「2年前に居眠り騒動が起こった時、武岡さんはメールで謝罪し、議長を通して診断書も渡しているのです。それを石丸市長は、個人情報だといってシュレッダーにかけたと言っています。そんな言い訳はないじゃないですか。議長が持ってきたのだから、診断書は見ているはずです。内容が自分に都合が悪かったから、シュレッダーにかけたかもしれませんね」
どっちもどっちという気もするが、当初は市長寄りだった市議が徐々に減っている。
「副市長の選任同意案が初めて議会に提出されたとき、市長の提案に7人の議員が賛成しました。それが2度目に選任同意案を提出すると賛成は5人に。そして、選任同意案の再議では、市長の提案に賛成したのはたった1人だけでした。他の14人が反対しています。議決があるごとに、市議が市長から離れていったのです」(同)
石丸市長は、安芸高田市の広報誌で他の市議についても攻撃している。
「5月号の『市政の動き』の中で、議会の最中、3人の議員が居眠りや市長に対して威圧的な野次を飛ばしたとして実名をあげて批判しています。批判するのは自由ですが、まずは、その市議たちと話し合う方が先ではないでしょうか。批判ばかり広報誌に書かれてもね。見ていて情けなくなりますよ」(同)
石丸市長と議会は、和解する可能性はあるのか。
「議会では、市長に不信任決議を出す動きもあるようです。もしそうなれば、市長は議会を解散させるでしょう。そして、再選した議員が再度不信任決議を出して可決されれば、市長は失職することになります。石丸市長が就任したとき所信表明で、世界で一番住みたいまちを目指すと言っていたのに、こんなことになってしまいました。今回のゴタゴタで多くの市民は呆れていますね」(同)