池上彰、櫻井&有働、ミヤネ屋、大越、太田光……参院選「開票特番」の見どころをプロに聞いた
NHK出身の3人
「会見で池上さんが『これまで全国ネットを装ってきたけれど、TVerの同時配信によって全国ネットになる』と嬉しそうに言っていましたね。テレ東の系列局はテレビ北海道とテレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、TVQ九州放送しかないので、独立局と組んでも、全国中継というわけにはいかなかったんです。それが配信によって全国で見られるようになったというわけです。さらに我が道を行くテレ東らしく、前日には特番『Are you ready?池上彰の参院選直前SP』(9日13:28~14:23)も組んでいます。これも翌日のアドバンテージになると思います」
続いて日本テレビの「zero選挙」(19:58~)だ。
「日テレも安定の櫻井翔(40)&有働由美子(53)コンビです。前回の衆院選では、『池上ライブ』を押さえて民放1位の視聴率を取っています。櫻井、有働アナの他にも、藤井貴彦アナ(50)ら誠実さが売りの日テレアナがサポートすることで、今回もトップを狙っているでしょう」
池上氏も有働アナもNHK出身だが、もう1人いる。「報道ステーション」の大越健介キャスター(60)だ。
「テレ朝の『選挙ステーション』(19:58~24:25)は大越氏と、『大下容子ワイドスクランブル』の大下容子アナ(52)、さらに小木逸平アナ(48)らが中心となり、開票キャスターには若手の板倉朋希アナ(36)と渡辺瑠海アナ(25)が入るようです。ただし、ちょっと華がありませんね。河野明子アナ(43)や小川彩佳アナ(37)の抜けた穴は大きいと言わざるを得ません。どうせなら、元乃木坂46の斎藤ちはるアナ(25)や森山みなみアナ(24)を起用した方がいいと思います」
TBSはまた爆問太田
テレ朝を去った小川アナはTBSの「選挙の日 2022 私たちの明日」(19:57~25:00)に出演する。
「メインは爆笑問題の太田光(57)です。昨年の衆院選特番では下馬評の高かったものの、フタを開ければ、自説の開陳と段取りの悪さ、さらに礼儀知らずも加わって、ネット上では大荒れで、視聴率は民放最下位に終わりました」
あれほど悪く言われてもまたメインに起用したTBSも、ある意味、大したもの。今回は上手くいくのだろうか。
「ソツなくやれば、余計に面白くなくなるのは目に見えています。ただでさえ、池上、有働、大越が横並びで放送される中、底の浅さが露呈するだけでしょう。中には、れいわ新選組から比例で立候補した水道橋博士との因縁の対決を楽しみにする声もありますが、さて、どうなることやら。どうせなら、相方の田中裕二(57)と一緒に『サンデージャポン』特番にして、杉村太蔵(42)やデーブ・スペクター(68)、テリー伊藤(72)、藤田ニコル(24)も出したほうが面白くなるのではないでしょうか。脇を固めるのは小川アナや石井亮次アナ(45)、ホラン千秋(33)などですが、やはりこちらも地味です。今回も最下位候補です」
最後はフジテレビの「Live選挙サンデー」(19:58~25:55)だ。
「前回は宮根誠司(59)と加藤綾子アナ(37)のコンビに、コメンテーターとして出演した橋下徹(53)の存在が大きかった。政治と金の問題で当時の自民党幹事長・甘利明氏を追求しタジタジとさせるなど、後半でテレ東に次ぐ数字を上げました。しかし、今回は今のところ、橋下氏の名は見当たりませんし、カトパンも出ない。彼女の抜けた穴は、宮司愛海アナ(30)が埋めるわけですが、まだ大型報道番組では経験が浅い。カトパンくらいのさばきができるかが見所のひとつでしょう」