カジサックのクラウドファンディングはなぜ炎上したのか 相方・西野亮廣との意外な違い

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 スポニチAnnexは7月4日、「カジサック“炎上”受け『600万円クラファン』中止を発表『本当にごめんなさい 必ず返金します』」の記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。

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 お笑いコンビ「キングコング」の梶原雄太(41)は、YouTuber「カジサック」としても活動している。

 このカジサックだが、10月1日にYouTuberとしての活動が4周年を迎えるという。その記念として「10時間ドミノ生配信企画」を行うと発表した。担当記者が言う。

「カジサックさんはスタジオ代やドミノ制作費など諸経費が600万円と計算し、これをクラウドファンディングから調達する考えを明らかにしました。そして7月1日、吉本興業が運営するクラウドファンディング『FANY Crowdfunding』にプロジェクトが発表されたのです」

 ところが、これが炎上。プロジェクトは中止に追い込まれた。スポニチAnnexの記事から引用させていただく。

《一部で「ドミノをする意味がわからない」「自分のお金でやればいい」などと批判する声が上がった。これを受け4日に「クラウドファンディングやめます」というタイトルで動画を投稿。「賛否両論ありまして、われわれの中でなるほどな、と思うことがあり、クラウドファンディングやめます。いろいろ考えた結果です」と発表した》

焦点は「公益性」

 なぜ、カジサックは炎上してしまったのか、ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「“公益性”のキーワードで読み解けるのではないでしょうか」と言う。

「クラウドファンディングの理想型は、公益性が高く、資金調達に苦しむプロジェクトを、『善意のネット民』が支援するというものです。代表例の1つに文化財の保存事業が挙げられます。公益性が高いことは言うまでもありません。また資金難に直面しても、銀行などの金融機関から融資を受けるのは難しいわけです」

 関係者の間で高く評価されているのが、演劇と映画に特化した「松竹大谷図書館」(東京都中央区)の事例だ。

 松竹大谷図書館は2012年、「経費削減も限界に達した」と、システム保守費や印刷製本費などの支援をクラウドファンディングで訴えた。

 すると支援が殺到、目標金額の調達を達成した。その後も10年連続で「歌舞伎台本のデジタル化」、「保管している映画フィルムの状態調査」などの支援を要請、全て目標金額を達成している。

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