“維新憎し”で暴走する菅直人元首相 身内からもブーイングが

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 10年前には日本のトップだった菅直人・元首相は、齢75のいまでも意気軒昂で、今回の参院選でも東で西で“大活躍”。しかし、どこかピントがズレていて、身内からはブーイングが……。

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 菅氏といえば、打倒・自民党の象徴的存在だった。歴代首相と厳しく対峙し、政権奪取も成し遂げたが、それから10年……。今の「お相手」はどうやら自民党ではなくなっているらしい。

「この間、うちの幹部と会ったんですが……」

 と打ち明けるのは、立憲民主党のさる関係者。

「菅さんの選挙での動き方にだいぶご立腹でしたよ」

 どういうことか。

「この参院選では、『維新』の批判ばかりしているって。地元の東京では新人候補にくっついているんですが、“維新はけしからん”とばかり言っている」

 自分が赴けない時は、伸子夫人を差し向け、代役を務めさせる時もあるとか。そればかりか、

「『大阪特命担当』として、しばしば敵の本陣に乗り込んでいるんです。でも、それをしてもうちの票は増えないですよね。その幹部は、自民をターゲットにするか、リベラルを固める方が先だろってボヤいてました」

「維新政治を斬る!」と題された冊子

 7月2日、東京・吉祥寺で応援演説を行った時も、

「維新は核武装まで言い出した。インチキな政党です」「カジノは依存症を作る!」

 候補者の応援はどこへやら。おまけに手には「維新政治を斬る!」と題された冊子が。お手製のこれを聴衆に配っているらしい。何とも恐れ入る“熱”の入れようなのである。

 一体なぜ、同じ野党の維新への攻撃にご執心なのか。

 菅氏は、橋下徹氏らについて「ヒットラーを思い起こす」とTwitterに投稿し、維新から猛抗議を受けた過去がある。その「私怨」と指摘する向きもあるが、腐っても元総理。個人的な理由では行動しない……と信じたい。ここはご本人に伺ってみるしかあるまい。

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