福島瑞穂、頼みの綱は98歳の村山富市? 「本人は話を聴き取るのも難しい」

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なぜか背後に手が

 玄関口に姿を現した村山氏。足取りはややおぼつかなく、猛暑とあってか軽装だ。おもむろにマスクを外すと、報道陣がその声を拾うべく身構える。妙に朗らかな笑顔を見せた直後、フガフガしたイガラっぽい声音で、

「頑張って…負けたらいかんで…勝たないかんで」

 そう発して何度か福島氏の肩を叩いたのみ。見ると、村山氏の背中を誰かが後ろで支えている。現場は「ハイ以上、お帰りください」と言わんばかりに早仕舞いモードへ。100歳前の村山氏にこんなムリをさせることこそ「ほっとけない」事態である。

 体調は大丈夫だったのか。自宅に改めて電話すると、

「取材対応の担当者は現在、立憲民主党・大分県連の事務局においでです」

 そこで立民に聞けば、

「体調はいいのですが耳が遠く、補聴器をつけてます。本人は話を聴き取るのも難しい状況。直接取材も電話での取材も難しいですね」

 福島氏は選挙の度、こうして村山氏を訪ねてきた?

「必ずしもそうではありません。選挙で大分に来られても、いつも訪問なさるわけではないですね」

 政治評論家の屋山太郎氏はこう指摘する。

「福島さんは自分ひとりが当選し、党首でいられればそれでいいという人。村山さん以降における組織見直しも政策提言も怠り、今なお村山びいきの古い支持層に推してもらうという発想で、やはり党消滅も時間の問題と言わざるを得ません」

 ならばせめて、トンちゃんだけは永らえてほしい。

週刊新潮 2022年7月14日号掲載

特集「トホホの参院選に『審判の日』」より

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