福島瑞穂、頼みの綱は98歳の村山富市? 「本人は話を聴き取るのも難しい」
選挙公報に躍るコピーは「ほっとけない・それが私の原動力」。社民党の福島瑞穂党首(66)は“弱者への寄り添い”を前面に打ち出すが、むしろ党の弱体化のほうが問題だ。そこで応援をかの村山富市元総理(98)に頼んだら、目を剥く“ほっとけない”場面が!
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【写真】御年98歳・村山富市元首相 玄関口で付き添われながら「福島瑞穂」を激励
「崖っぷちの正念場です!! 社民党、120万票取れないと政党要件失います!!」
今般、これまで通り全国比例から出馬する福島氏は、時に哀願調でそう訴える。演説は棒読みだが、このくだりだけは悲愴感が漂う。
それもそのはず、社民党はいま「絶滅の危機」に直面している。周知のように公職選挙法が定めるところによれば、(1)所属国会議員が5人以上、(2)直近の国政選挙で全国を通して得票率が全体の2%以上、のいずれかを満たさねば「政党」とは認めてもらえない。
単なる政治団体に落ちる可能性も
翻るに目下、社民党の議員は衆院の新垣邦男氏(沖縄2区)と参院の福島氏の二人だけ。(1)は満たせず、(2)をクリアするしかない。その目安となる票数が彼女の言う「120万」なのだ。
ちなみに全国比例では100万弱の得票で1議席を得られる計算だが、
「昨年の衆院選で社民党の得票率は1.77%。今回、あくまで120万票=2%を超えないと、社民党は政党交付金さえ受け取れない、単なる政治団体に転落してしまう」(政治部記者)
崖っぷちの表現に決して誇張はない。そこで助太刀を請うた相手が党きってのアイコン、総理経験者たる村山富市氏その人だった。
参院選の公示から1週間後の6月29日午後1時、福島氏は大分県大分市にある村山氏の自宅を訪ねた。市内の最高気温は34.9度。県内には熱中症警戒アラートが発令されていた――。
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