酷暑の東京を「ノーマスク」で過ごしてみたら(ネットニュース編集者・中川淳一郎)
東京のマスク圧
そして、モノレール内では私はマスクをしなかったが、周囲の人がいきなり席を移るということはなかった。何しろ極力ノーマスクを恐怖する人を恐怖させないため、私は最初に電車等に乗り込み、隅っこの席に座るよう心がけるからだ。この程度の配慮はする。「マスクをしないオレの隣にわざわざ来るってことはあなたは気にしていないですね? 私は前からいたからここに座る権利がある」とヘタクソ道徳者みたいな考えでまず座るのだが、それなのに私の隣に人はやってきた。ここで確信。
東京、マスク圧、ゆるいわ~。
浜松町から宿がある六本木までは必ずタクシーに乗る。大江戸線で大門から六本木まで行くのは可能だが、電車には乗りたくないからだ。1200円ほどのカネをケチってマスクなどしたくない。タクシーの運転手がもしも「マスクをしろ」と言ってきたら降りればいいだけであるが、幸いなことに2020年11月に開始した東京出稼ぎ生活以来、タクシーでマスク着用を求められたことはない。
そして六本木に着いてホテルに入ったが、エレベーターの中にはマスク着用のお願いはあるものの、フロントでもマスク着用は言われないし、客の中でも白人と黒人はしていない者が50%はいる。アジア系は80%はしていたか。日本人は100%である。
18時50分、飲食店に行く路上、参院選に出馬している乙武洋匡氏の演説が六本木交差点であったが、この時間になると暗くなっているせいもあってか、外国人を筆頭にマスク率は70%ほどに低下していた。外国人の場合は30%ほどか。そうした状況下、乙武氏が車道に選挙カーをつけ演説している脇の歩道を歩く人々のマスク率が70%ほどに低下していたのだ。
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