注射するだけで老化の進行を遅らせられる? 順天堂大チームが開発した「老化細胞除去ワクチン」
「ワクチンが市場に出るのは10年後くらい」
南野氏は5年以内に結果を出したいと意気込む。
「その次の段階で、特定疾患に苦しむ患者さんへの臨床試験を開始したい。早く見積もっても、ワクチンが市場に出るのは10年後くらいでしょうか」
10年と聞いて、思わずため息が出そうになった。が、南野氏も高橋氏も、表情はあくまで明るい。
「人類が科学的な方法で老化をコントロールし、健康長寿を実現する可能性が出てきたということ。研究者の世界では、10年なんてあっという間ですよ」(高橋氏)
歴史上の偉人たちが欲した夢の薬。その実現は、現代人の手が届くところにまで近づいている。
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