「世耕弘成」参院幹事長が“ポスト安倍”に参戦か 片山さつき「清風会」入りで見えた戦略
安倍後継レース
片山氏は、2005年の衆院選(郵政選挙)に静岡7区から出馬し初当選するも、09年の衆院選(政権選択選挙)では落選し、比例復活も果たせなかった。翌10年、鞍替えした参院選で比例区から出馬し当選。16年には再選を果たし、今年7月の改選で3選目を目指している。
自民党内では、「世耕氏が片山氏の選挙活動を支援するため入会を認めた」と受け止められているという。
世耕氏は自他共に認める安倍氏の側近だ。06年発足の第1次安倍内閣では首相補佐官を務めた。
12年、安倍氏が首相に返り咲くと、まずは内閣官房副長官を務め、16年には経産相に任命された。
「『清和会』では既に、“安倍後継レース”が始まっています。今のところ、西村康稔前コロナ担当相(59)と萩生田光一経産相(58)が有力でしょう。ただし、2人とも決め手に欠けているのが現状です」(同・安倍派幹部)
そして片山氏の「清和会」入りで、世耕氏が“安倍後継レース”に参戦するとの見方が出始めたのだ。
世耕氏の資金は豊富
デイリー新潮は今年2月7日、「和歌山で二階氏の後継を巡り“抗争”の火種が 攻勢の世耕参院幹事長、鞍替えを狙う鶴保庸介氏」の記事を配信した。
冒頭で《二階氏の地元・衆院和歌山3区といえば、世耕弘成参院幹事長がたびたびそこへの鞍替えを画策してきた、因縁の選挙区》と紹介し、世耕氏が衆院選出馬の準備を進めていると《自民党関係者》が証言した。
《「世耕氏は、昨年10月の衆院選前に『衆議院議員候補』と書かれた選挙カーまで用意。二階氏が引退表明をすればいつでも攻め入る構えを見せていました」》
「世耕さんが次の総選挙に出馬するのはほぼ確実でしょう。実際、周囲に『自分は鞍替えし、総理を目指す』と打ち明けています。世耕一族と言えば、近畿大学の経営者として有名です。資金は豊富で、それこそ自分の派閥を持つことも可能なほどです」(前出の安倍派幹部)
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