食事療法と少量の抗がん剤を使用「がん共存療法」とは 『病院で死ぬということ』著者が自ら実践

ドクター新潮 医療 がん

  • ブックマーク

 約30年前、著書で現代医療に一石を投じた緩和ケア医の山崎章郎(ふみお)氏(74)は、数年前にステージ4のがんに侵されたことがわかり、治療を続けている。抗がん剤の副作用を経験し、思索の末にたどり着いた「がん治療」の答えとは。ご本人が「がん共存療法」の試みを記した。

 ***

 2018年、ひと夏、時ならぬぐるぐるという腹鳴(ふくめい)に悩まされた私は、その症状から、大腸がんに間違いないと確信した。その時の想いは、衝撃というよりも腑に落ちたという気持ちだった。...

つづきを読む