小池百合子が“娘”を応援で「山本太郎」が窮地に ツーショットを見せつける選挙戦略

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小池劇場再び?

 実は小池氏はすでに今回の演説前から動いていた。

 都政関係者によれば、

「5月末くらいから荒木さんと二人三脚で活動を始めていました。例えば、都民ファの都議が地元で開く集会です。そういうところに小池さんがサプライズで現れ、ちょっとした演説をしていく。するとその後に荒木さんが登場という流れで、集会が盛り上がるんです」

 それにより都民ファの支持層を着実に固めた。

 さらに、

「荒木さんは地道に団体回りをしています。中には自民党色の強い団体からも推薦をもらえている」(都民ファ都議)

 荒木氏に聞くと、

「都議の集会は一緒に回っています。(小池氏の選挙への思い入れも)強いですよ」

 小池氏の応援といえば、思い出されるのは昨年の都議選最終日。退院直後の小池氏が突如として、候補者の激励に回り、劣勢だった都民ファーストの会に自民党から票が流れた。結果的に善戦へと導いた小池氏の「風を読む力」に各党は驚愕したのだった。

 その再現を狙うべく、

「要所で一緒に演説ができるように調整しています。小池さんとのツーショットをどれだけ見せられるかが、勝負の分かれ目になるでしょう。ライバルはれいわ新選組の山本太郎氏と日本維新の会の海老沢由紀氏。この三人で最後の一議席を取り合うことになります」(先のデスク)

 新選組の筆頭格を奈落の底へと突き落とせるか。「女帝」の真骨頂である。

週刊新潮 2022年6月30日号掲載

特集「脛にキズ 『参院選の俗物図鑑』」より

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