皇宮警察が隠蔽した「中国人皇居侵入事件」 1時間にわたって皇居内を自由に徘徊
耳をふさぎたくなるような悪口
6月23日号では、現在本部で幹部を務める人物が、かつて三笠宮家に仕えていた時、瑶子さまの悪口をご本人に誤送信していた一件を報じた。この時、父上である寛仁(ともひと)さまに本部長が謝罪する事態となったのだが、
「この幹部は勤務中、妻に『アホ瑶子のせいで今日も遅くなる』といった内容のメールをしようとしたところ、間違って瑶子さまに送ってしまった。すぐに更迭されましたが、当の瑶子さまはいたくショックを受け、号泣なさっていた。寛仁親王殿下も、そのご様子を大いに案じておられました」(同)
かような非礼が度重なれば、皇宮警察そのものの存在意義が問われかねない。副本部長自らが謝罪に訪れた秋篠宮家でも、紀子妃が“車に乗れば般若の顔”などと護衛署の幹部らに揶揄されていた。謝罪の場では、この件にも話題が及んだことは想像に難くないのだが、ある現職の皇宮護衛官は、こう明かすのだ。
「それだけではありません。これまで秋篠宮家を担当してきた護衛第3課(現在の護衛第2課)の中では、紀子さまについて耳をふさぎたくなるような悪口が飛び交っていました。現在、坂下護衛署の幹部である人物など、『あんなに外面だけの人はいない』『(赤坂御用地の)門に入った瞬間から笑顔が消える。まるで二重人格者だ』などと口にしていたのです」
これでは、皇族との信頼関係など得られるはずもなかろう。
視察の前に“はかりごと”が
お守りすべきご対象をこぞってののしるのだから、皇宮警察はいわば自家撞着の塊ともいえる。そんな組織で最近、看過できない重大問題が二つ生じていたという。
「一つは“人件費詐取”ともいえる事案です」
とは、先の皇宮警察関係者。
「一昨年の1月27日、皇宮警察本部が求めた増員要求を受け、内閣人事局が職場の視察にやって来ました。まる1日かけ、警備犬や護衛の訓練、武道始会などを視察していったのですが……」
当日のスケジュールでは、宮殿や東御苑の警戒を担う坂下護衛署の視察は大手門から皇居正門まで、およそ20分ほどだったのだが、これに備えて皇宮警察は“はかりごと”を巡らせていたという。それは、
「あたかも日常業務で人員が足りないかのように振る舞うため、署の幹部クラスのもとには、あらかじめ文書で“通知”がなされていたのです」(同)
そこに記されていたのは、
〈全てにおいて「建前論」で説明をお願いします。坂下署の定員は、178人です。実員の話はしないで下さい〉
〈勤務の大変さなどを訴えるご説明をお願いします〉
〈人事局に対しては、警戒は「1箇所2人勤務で24時間の警戒を行う」と説明しています。よって、夜間、現実として「2カ所5人勤務」をやっている勤務箇所についても、「2カ所4人勤務をしています。」と説明願います〉
〈今次の皇居警備強化の要求は、査定の中で「民間委託にしてはどうか」の話が出ております。危険な話ですので、こちらからは絶対に触れないようにして下さい〉
〈万が一話が出ても、「民間委託は出来ません。皇宮警察でなければなりません」のスタンスは崩さないようにお願いします〉
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