皇宮警察が隠蔽した「中国人皇居侵入事件」 1時間にわたって皇居内を自由に徘徊
護衛のご対象となる皇族方への聞くに堪えない陰口に始まり、パワハラや責任転嫁、さらには庁舎で催された酒宴でのボヤ騒ぎ。本誌(「週刊新潮」)6月23日号で報じた皇宮警察の“実態”は反響を呼び、幹部が皇嗣家へと駆けつける事態に――。腐敗した組織の暗部を抉(えぐ)る続報をお届けする。
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6月23日号の本誌では、皇宮警察においてプロパー職員の最高ポストに就いている山口孝幸護衛部長(58)と40代後半の池田好彌(よしや)・警務課調査官が、ともに組織を壟断(ろうだん)しつつ、あろうことか愛子さまを“クソガキ”と呼んでいた事実を報じた。皇室をもっとも身近でお守りすべき組織であるというのに、こうした雑言は枚挙にいとまがなく、判明しているだけでも雅子皇后、秋篠宮家の紀子妃、また三笠宮家の彬子(あきこ)さまと瑶子(ようこ)さまの女王方についても、日頃から激しい悪口が飛び交っていたという。
にわかに信じがたい実態が明るみに出たのを受け、
「さっそく内部でも動きがありました」
とは、さる皇宮警察関係者である。6月23日号が発売されたのは16日の木曜日だったが、
「前の日の水曜日には記事の内容が出回っていて、内容を把握した警察庁キャリアである片倉秀樹・皇宮警察副本部長が、ことの経緯を説明した上でお詫びするため、いち早く秋篠宮邸に参じていました」
説明をお聞きになった秋篠宮さまは、ご不快の念を隠せないご様子だったといい、
「これと並行して、両陛下はもちろん他の宮家への“お詫び行脚”もなされていると聞いています」(同)
皇室への裏切り
一方、皇宮警察とともに皇室をお支えする宮内庁はといえば、
「皇宮警察からは、侍従職の庶務を担う侍従職事務主管に記事について連絡があり、そうした中で両陛下のお耳にも入りました。庁内では皇族方への影響を心配する一方、『困ったものだ』と呆れる声が上がっています」(宮内庁関係者)
というのも、
「皇宮警察は、我々が皇族方のお世話をする際の情報をことさらに共有したがるのですが、すべてお渡しできるはずもない。にもかかわらず、ひとたび情報が漏洩すると皇族方からは“出所は皇宮警察”だと疑われることもしばしばある。そんなこともあって日頃から不満を募らせており、陰で宮内庁の『宮』をもじって“マルミヤ”と隠語で呼ぶなど、敵対心をあらわにする者もいるのです」
その上で、こう指摘するのだ。
「窃盗やわいせつ事件、内部での不倫やパワハラなどはこれまでもあちらで起きていましたが、もっとも問題なのは、警備や護衛のご対象である皇族方を陰で批判していたという事実です。皇室への裏切りであるとともに、今後は皇族方も、皇宮護衛官には疑心暗鬼にならざるを得ません」
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