たった4球で2軍降格の「井納翔一」投手 今季巨人をクビなら確実に加わる「肩書」とは

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野上と工藤

 デイリー新潮は2021年10月、「大竹も野上も引退…巨人へFA移籍の全28選手を検証 最も酷かった野手と投手は?」の記事を配信した。

 この記事では、巨人がFAで獲得した投手の失敗例として、現在は巨人のスコアラーを務める野上亮磨氏(35)と野球解説者を務める森福允彦氏(35)を挙げた。

「野上氏はFAで西武から巨人に移籍しました。3年契約で推定総額4億5000万円と報じられました。しかし、3年間の通算記録は5勝7敗2セーブ8ホールドと、期待外れに終わったのです」(同・記者)

 4億5000万円を費やし、5勝2セーブ8ホールドを買ったことになる。これがどれだけ高価なものについたかは、工藤公康氏(59)の実績を見ればよく分かる。

「工藤さんは99年オフにFAでダイエー(現・ソフトバンク)から巨人に移籍しました。あえて1年契約とし、推定年俸は2億2500万円。移籍1年目の2000年は、12勝5敗の成績でした。野上さんの1年平均を割り出すと、年1億5000万円で、1・66勝0・66セーブ2・66ホールドという数字になります。やはり工藤さんとの差は大きいと言わざるを得ません」(同・記者)

0勝0セーブ0ホールド

 森福氏は2016年オフにFA宣言し、ソフトバンクから巨人に移籍した。3年契約、推定総額4億円と報じられた。

「しかし、17年から19年の3年間で、1勝3敗0セーブ9ホールドという記録しか残せませんでした。これも1年平均を出すと、年1億3333万円で、0・33勝3ホールドという数字になります」(同・記者)

 だが井納の場合は、2年間で0勝1敗0セーブ0ホールドという数字だ。まさに2億円をドブに捨てたと言っていいだろう。

 率直に言って、巨人がFAで獲得した投手で、これほど酷い成績だった選手はいない。これからのシーズンで“奇跡”が起きない限り、井納が「FA移籍ワースト投手」の座に就いてしまいそうだ。

註:“投壊巨人”補強組の無様…4球で二軍落ちの井納は戦力外、離脱中の山口俊はトレード要員(日刊ゲンダイDIGITAL:6月24日)

デイリー新潮編集部

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