7月ドラマ「期待の3作品」 キャスティングも脚本家も注目の「初恋の悪魔」は異色の刑事モノ

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TBS「ユニコーンに乗って」(火曜午後10時)7月5日スタート

 主演は若手演技派の永野芽郁(22)。巨匠・山田洋次監督(90)の秘蔵っ子で、映画「キネマの神様」(2021年)のヒロインに起用された。準主演で西島秀俊(51)が出演する。

 永野の主演連ドラは日本テレビ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(2021年)以来1年ぶり。一方、西島の場合、主演映画「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞の国際長編映画賞を受賞してから、初のドラマ。2人は初共演となる。

 永野芽郁が演じる成川佐奈は教育系アプリを手掛ける「ドリームポニー」のCEO。3年前に起業した。ユニコーン企業となり、世界を相手にするのが夢。だが、会社は売上・技術開発ともに伸び悩んでいた。

 ユニコーン企業とは「創業10年以内に10億ドル(約1300億)以上の評価額が付けられている非上場のベンチャー企業」。とんでもなく珍しい存在であることから、伝説の1角獣・ユニコーンにたとえられる。

「ドリームポニー」の行き詰まりに頭を悩ませていた佐奈を心配したのが、共同創設者・須崎功。杉野遥亮(26)が演じる。

 須崎は会社の現状に変化をもたらすため、即戦力となる人員の採用を佐奈に提案。佐奈もゴーサインを出したため、ネットを使っての求人が行われた。

 応募してきたのが小鳥智志(西島秀俊)。元銀行員の中年だった。

 小鳥はプログラミングの経験ゼロ。年齢も佐奈より、はるかに上。これは使いにくい。だが、熱い男だった。

「御社の理念である“ITの力ですべての人が平等に学べる場所を作りたい”という思いに強く共感し、ここにやってまいりました」(小鳥)

 佐奈は迷った末、小島を採用する。熱い中年男は会社を変えられるのか。夢のある物語になりそう。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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