バルセロナ五輪で400mファイナリストとなった高野進 自身の「落ちこぼれ時代」を振り返る(小林信也)
7月15日にアメリカ・オレゴンで開幕する世界陸上2022で、日本短距離陣はメダル獲得の期待を担っている。その先駆けは1992年バルセロナ五輪男子400メートルで決勝進出、「60年ぶりの快挙」と賞賛された高野進だ。高野が少年時代を振り返る。
「小学生の頃はリレーの選手でしたが、中学になるとリレーから外されて『僕のかけっこ人生はこれで終わりか』と思いました」
高野は飛び抜けて足の速い少年ではなかった。
「中学は陸上部でしたが、なじめなくてサボってばかり。...