BiSH・モモコグミカンパニーがエゴサで直面した“悪魔の言葉” 彼女を救ったメンバーの反応とは?
SNSで「私は一体、誰に話しかけているのだろう?」
“楽器を持たないパンクバンド”として、絶大な人気を誇るBiSHのメンバー・モモコグミカンパニーさん。今年3月に初の小説『御伽の国のみくる』を上梓した彼女がつづるのは、誰しもに身近なSNSにまつわる葛藤。画面に並ぶ文字列の奥には、いったい?
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私は日々、SNSを活用している。投稿内容は、新曲等の告知から、たわいもない日常報告など多岐にわたり、自身の活動には必要不可欠である。私のツイッターアカウントには現在30万人以上のフォロワーがいて、朝「おはよう!」と投稿すると、有難いことに多くのコメントが返ってくる。しかし、文字を打ち込んでいる際、たまにこんなふうに思うことがある。
「私は一体、誰に話しかけているのだろう?」、と。
もちろんそれはフォロワーであるファンの人に向けてだ。だが、ふと何もない空間に向けてキャッチボールの球を投げているような気持ちになるのだ。
同様の感覚をアマゾンで自分たちのライブDVDが星いくつと評価されているのを見たときにも味わった。私たちは、目の前のお客さんに向けてライブをしたのであって、アマゾンでの評価のためにライブしたわけではないのに、と虚しい気持ちになった。
リアルでは人対人で行われているものも、ネット上となると受け手と発信者という明確な役割と距離感が生まれ、ライブの感想もただの数字でしかなくなってしまう。しかし、この淡泊さこそがネット上では必須だろうとも思う。例えば「おはよう!」の投稿に、300のリプライをもらったとしても、それを現実に持ち込めば、残り29万9700人にあいさつを無視されていることになる。これは大げさかもしれないが、ネット上での他者の言動を現実の尺度に当てはめるべきではないだろう。このことを身をもって悟った出来事がある。
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