「シン・ウルトラマン」主役を食った山本耕史、何がすごかった? 「“2.7枚目”の役で光る」

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 先月13日に封切られた「シン・ウルトラマン」の快進撃が続いている。観客動員はすでに260万人を超え、興行収入も40億円近いのだが、主演の斎藤工を食う勢いで観客をスクリーンに引き込んでいるのは、「メフィラス」に扮した山本耕史の“怪演”だという。

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 山本が演じるのは、外見は人間そのものながら地球制覇を企む外星人。「メフィラス」と書かれた名刺を持ち、斎藤演じる「禍威獣(カイジュウ)特設対策室」の神永と公園や居酒屋で話し込んだりもする。

「公開直後から『呉越同舟。私の好きな言葉です』といった独特の台詞は“メフィラス構文”と呼ばれ、ネット上で話題になっていました。実際に、映画に関する記事のコメント欄には“山本耕史の存在感はすごかった”“メフィラスが出て来たら画面の空気感が変わった”“この作品最大の功労者かもしれない”といった感想が多く書き込まれています」(スポーツ紙記者)

山本さんの演技力ゆえ

 ウルトラマン関連の著作もある評論家の切通理作氏が言う。

「メフィラス(星人)は、原点の『ウルトラマン』では人間の姿では出てきませんでした。でも、この映画の流れの中でそれは全く違和感がなかった。暴力を嫌いだと言いながら地球人を支配したいのは原点と一緒ですが、今回は地球人の文化や情緒を理解しようと飲み屋へ行ったりする面もあり、含みを持たせているのに引きつけられますね」

 宇宙人が地球人の姿に扮して対話するという状況なのだから、そもそもハードルは高いわけだが、

「その『外星人』演技は、人間になじんでいながら違和感を持たせようとする樋口真嗣監督の演出に応えた山本さんの演技力ゆえではないでしょうか」(同)

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