韓国ドラマ「みんな見てるのにハマれない」問題 ハズレ作品を見極める方法を伝授
「自分の苦手」を把握すること
ジャンルを理解することに加えて、効率的に良い作品に出会うために、もう一つ大事なポイントをお伝えしておこう。それは、自分に合わない作品を避けるために、「自分の苦手」もしっかり把握しておくことだ。
韓国ドラマには、人によって好き嫌いが大きく分かれる要素が、おもに4つあると考えている。
□ロマンス(ラブストーリー)要素の比重
□ファンタジー要素の有無
□残忍・暴力的シーン
□感情を爆発させるドロドロ要素(愛憎劇・復讐劇など)
これらは、これまで私が15年以上韓国ドラマをおすすめした結果、「途中で離脱してしまった」「ハマらなかった」理由として、最も多かった要素たちだ。
たとえば、「ラブストーリーの比重が低くて物足りなかった」とか、「ドロドロした激しい感情表現が苦手だった」というように、視聴を妨げる要素になり得る。(逆に、ラブストーリーが含まれているのが苦手、という人もいるだろう)。
苦手な要素が含まれているといくら俳優や内容が好みでも、それ以上、観続けるのを妨げてしまうほどのボトルネックになる。
鑑賞する作品が増えるとともに韓国ドラマへの知見を得られたり、自分が年齢を重ねたりして、好きなタイプは変わってくることがあるが、この苦手要素はあまり変わらないことが多い。
これまで観た作品の中で、なかなか視聴が進まなかった作品を思い出して、自分の苦手要素を確認してみよう。韓国ドラマをまだあまり観たことがない方は、過去に見た日本のドラマや映画で苦手だった作品を思い出すのもよいだろう。
今後、作品選びの際にも、自分の苦手要素が含まれるかどうかについてチェックする習慣をつけるだけで、あなたにとってのハズレを引く可能性が低くなる。
また、これは誰かに、おすすめ作品を聞く場合にも同様だ。「私、◯◯は苦手なんだよね」と付け加えるだけで、あなたの貴重な時間をムダにしてしまうリスクが格段に減る。
反対に、あなたが誰かに作品をおすすめする場合は、その人の苦手を尋ねることも忘れないようにしよう。本書で紹介しているジャンル一覧をベースに、あなたも周りの友人達の好みや苦手を改めて把握しておくと、お互いに合った作品を紹介できるようになるだろう。
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