「はぐれ刑事純情派」の「眞野あずさ」失踪騒動の顛末 事務所は「無期限休業中」

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「あの人は今」と銘打って、往年のスターを捜し出すのはテレビや雑誌の定番企画だが、芸能界には知る人ぞ知る「たずね人」の欄があるという。そこにはあの有名女優の名前もあって……。

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「女優の眞野あずさが行方知れずになったとの話が、業界で出回ったのです」

 そう明かすのは、さるキー局の幹部である。

「映画やテレビなどの映像コンテンツを二次利用、つまりは再放送する際の取りまとめを行う『一般社団法人映像コンテンツ権利処理機構』という団体がありましてね。そこのホームページには〈放送番組に出演された方々をさがしています〉というリストが設けられていて、クリックすると連絡がつかない役者たちの名前が閲覧できる。そこに彼女の名が記載されていたというわけです」

 たとえば、昔のドラマが動画配信などで再利用されると出演者にギャラが発生する。件の団体は俳優たちに送金する役目を担っているが、稀に連絡が取れないケースがあるというのだ。

 芸能デスクが解説する。

「眞野さんクラスの女優が記載されることは珍しいですね。例のリストには3千人以上が記されていますが、失礼ながら顔と名前が一致するような役者さんはいない。とっくに芸能界を去っていたり、所属事務所を転々として行方が分からない人がほとんどでしょう」

「無期限休業中」

眞野といえば、聖心女子大学在学中、「週刊朝日」の表紙を飾ったことがきっかけで芸能界入り。テレビ朝日系「はぐれ刑事純情派」では藤田まことが行きつけにする小料理屋の女将(おかみ)役を熱演し、和服の似合う女優としての評価も高い。

 近年は2時間ドラマの女検事シリーズで主役を務めてきたが、メディアへの露出は2015年に姉で女優の真野響子と「婦人公論」の対談記事に登場したのが最後となっている。所属事務所のウェブサイトにも名前がなく、公の場から姿を消しているのだ。

 当の事務所はこう話す。

「一昨年の春にパニック障害でドラマ撮影の仕事ができなくなり、病気療養のため無期限休業中ですが、本人とは連絡が取れており失踪してはおりません」

 しかも6月9日に、件のホームページから彼女の名前は削除されたというのだ。

 改めて映像コンテンツ権利処理機構に聞くと、

「眞野さんの名前を記載したのは事実ですが、結論から言うと同姓同名の別人でした。一時期、眞野さんとは別の女優さんが『眞野あずさ』名義で活動していたようなんです。眞野さん本人から“人違いでは”という申し出があったので、修正いたしました」

 眞野本人は健在のようで一安心だが、活動休止を公にしていなかったことから起きたともいえる失踪騒動。再び凛とした彼女の姿を見たいものである。

週刊新潮 2022年6月23日号掲載

ワイド特集「過去から未来への10カウント」より

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