西村康稔、高級新タマネギを周囲に配布 狙いは「維新との個人的なパイプ」?
個人的なパイプの構築とこじれた関係の修復
とはいえ、西村氏が安倍政権や菅政権で経済再生相を務めた当時、維新は“与党の別動隊”と揶揄されるほど、とくに自民党とは蜜月関係にあったはず。しかも、先の総選挙では兵庫9区での候補者擁立を見送り、西村氏との対決を避けている。事情を知る自民党幹部が西村氏の狙いを推し量る。
「最近は茂木敏充幹事長と維新の松井一郎代表が互いを批判しているように、維新は与党の“補完勢力”どころか“脅威”と化した。西村氏は自身の将来を見据え、維新との個人的なパイプの構築やこじれた関係を修復するための布石を打っているのかもしれない」
ともあれ、タマネギが届いた議員の中には戸惑う向きも。維新関係者が言う。
「西村先生と面識がない議員にも届いています。中には対応に窮し、事務所の隅に放置しているところも」
西村氏に真意を尋ねると、
「仕事で関わりや親交のある方のうち、選挙区外には地元のアピールを兼ねて地元県産品を送ることはあります」(西村事務所)
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