尹錫悦はなぜ「キシダ・フミオ」を舐めるのか 「宏池会なら騙せる」と小躍りする中韓
見え透いた罠を相次ぎ日本に仕掛ける尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権。サル芝居で騙せると韓国人が信じるのはなぜか。『韓国民主政治の自壊』(新潮新書)を上梓した鈴置高史氏の答は簡単だ。岸田文雄首相を舐めまくっているから――である。
韓国の提案は罠だらけ
――尹錫悦政権が様々な罠で日本を嵌めようとしていることに驚きました。
鈴置:「尹錫悦『シャングリラ』で従中の馬脚を現した 後は『キシダ』を騙すだけ」で韓国の仕掛けた罠を説明したら、大きな反響がありました。
「自称・徴用工には韓国政府がまず補償する」との代位弁済案は日本に植民地支配の不当性を認めさせるための罠。「1998年の日韓共同宣言の精神に立ち返ろう」との呼びかけも、日本政府に再び植民地支配を謝罪させるための罠です。
尹錫悦大統領本人が提案している「一括妥結方式」もそうです。要は、韓国が条約違反を是正する代わりに日本は譲歩せよ、というのですから。韓国が言ってくることは全てが罠なのです。
佐渡金山遺跡の世界文化遺産登録では危うく騙されるところでした。「登録に動けば米国との関係が悪化する」「韓国が拒否権を発動すれば登録できない」を理由に、岸田首相はユネスコへの推薦を見送りかけていました。韓国の威嚇に怯えた日本の外務省から、そう吹き込まれたのです。
安倍晋三元首相らが説得することで、騙されかけていた岸田首相は1月28日、ようやく翻意しました。推薦決定により米国との関係が悪化したわけではありません。そもそも投票で3分の2の賛成票を得れば韓国が反対しても登録できるのです。
[1/4ページ]