生稲晃子が抱える1千万円訴訟トラブル 請求額が4千万円ほどに増加する可能性も

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「損害が発生」

 が、その要望にもかかわらず、生稲は4月6日に出馬会見を行った。

 先の担当者が続ける。

「すでに収録済の19商品分の映像がそのままでは放送できなくなり、所属事務所の方にも同行頂いて各スポンサーへの説明や謝罪を行いました。再編集や撮り直しなどにかかる損害が発生したので、その実損分をプロダクション尾木に負担していただきたかったのですが、先方の弁護士から具体的な金額は提示されませんでした」

 そこで、今月6日付で東京地裁に提訴。再編集費用や放送できなくなった収録済映像の制作費用など同社が求める賠償額は計961万円にものぼる。しかも、これはあくまで4月分までの損害で、今後請求額が2千万~4千万円まで増加する可能性があるという。

直撃に生稲は…

 他方のプロダクション尾木側は、

「当社としては、事前に契約条件を提示されたことはなく、契約書も作成しておらず、契約違反に該当することはないと考えております」

 と、徹底抗戦の構えだ。

 賠償問題に詳しい甲本晃啓弁護士によれば、

「放送が困難になったといえるか疑問で、収録後の行動制限を契約書等で定めてなければ、東京テレビランド側の求める賠償は厳しいと思います」

 とはいえ、芸能界に負けず劣らず選挙もイメージが肝要。当の生稲にとっては頭のイタイ話に違いない。

 冒頭の街頭演説を終えた生稲本人にこの訴訟について見解を聞くと、それまで満面の笑みで握手や写真撮影に応じていた顔が瞬時に強ばり、演説での雄弁さがうそのように、

「すいません、次があるので……」

 と逃げるように車に乗り込んでいった。

週刊新潮 2022年6月23日号掲載

特集「『金八先生』『お二ャン子』から『キャンギャル』『SPEED』まで“女の戦い” 枯れ木も山の『タレント参院選』俗物図鑑」より

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