公明党の推薦はいらないという岡山「自民党参院議員」 地元の県議は「えらい迷惑な話だ」

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落選する可能性も

 自民党の国会議員で公明党の推薦を拒否したのは初めてという。地元はどう見ているのか。

「自民党岡山県連にとっては、正直言ってえらい迷惑な話です」

 と嘆くのは、自民党の岡山県議。

「公明党と自民党県連は良好な関係で、公明票をもらっていました。この一件があってから、公明党議員には腫れ物に触るように気遣っています」

 過去3回の参院岡山選挙区で、公明党の比例票は12万~14万だった。つまりこれまで、小野田議員は10万票ほどの公明・学会票をもらっていたことになる。今回の推薦見送りで、どんな影響が出るだろうか。

「今度の参院選では、小野田議員は楽勝と見られていました。前回の参院選では、彼女は民進党の江田五月議員の後継で社民党や共産党が推薦した黒石健太郎氏に10万票以上の差をつけていたからです。ところが公明党の推薦がなくなれば、10万票ほどの公明票がそっくりなくなる可能性があります。厳しい選挙になることは間違いないです」

 そもそも、なぜ小野田議員は公明党の推薦を拒否したのか。

「公明党が嫌いなんでしょう。公明党は中国寄りですし、憲法9条改正には反対で、自民党が憲法改正をしようとすると、手枷足枷をかけてきますからね」

 公明党からの推薦を拒否すれば、その分票が減るのは当然である。彼女なりの計算はあったのだろうか。

「創価学会と不仲な宗教の票を当てにしているという話は聞いていません。推薦を拒否するツイッターを投稿したのは、軽い気持ちからだったと思います。直感的に良かれと思って、あとさきも考えずにやったということでしょう。彼女は若くして参院議員になり、これまで順風満帆でやってきた。それで徒手空拳でもやれると思っているんでしょう。もっと経験を積んでいたら、ツイッターであんなことをつぶやくはずはなかったと思いますが……」

 とはいえ、SNS上で多くの賛同を得ているのは事実である。はたして、どんな選挙結果になるのか。

デイリー新潮編集部

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