「日本一直木賞作家っぽくない」今村翔吾がワゴン車で全国行脚の旅に出た理由とは?

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全国の書店を回る行脚を開始

 真っ白なワゴン車に、黒の油性ペンで文字が――。写真は、決して車上荒らしでもいたずら書きでもない。全国の書店員から、直木賞作家・今村翔吾氏に向けられた応援の声である。現在進行中の企画「今村翔吾のまつり旅」では、119日もの日数をかけて、47都道府県の書店などをめぐる。始まったばかりの長旅に、密着してみると――。

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「日本一直木賞作家っぽくない直木賞作家、今村翔吾です」

 軽妙な語り口で観客を沸かすのは、今年1月、『塞王の楯』で直木賞を受賞し、現在「週刊新潮」では、石田三成が主人公の小説「五葉のまつり」を連載中の今村氏である。

 受賞の記者会見で「時勢を見て、今年中に47都道府県の書店にお礼に回りたい」と宣言した今村氏は、先月30日、滋賀県を出発し、「まつり旅」と称した全国行脚を開始。ラッピング車で各地書店を訪問し、サイン本作成、トークショーなどを組み込んだ大型企画を進行中なのだ。

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