安倍晋三元首相、岸田首相から王貞治まで 石原慎太郎さん「お別れの会」華々しい弔問者の顔ぶれ
「俺の人生は素晴らしかったよな」
6月9日、都内のホテルで行われた「石原慎太郎 お別れの会」。作家として鮮烈なデビューを遂げ、のちに東京都知事を務めるという、89年の人生で縦横無尽の活躍をした故人にふさわしく、その弔問者の顔ぶれも実に多彩であった。
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政界からは、発起人のひとりである安倍晋三元首相や岸田文雄首相をはじめ、菅義偉前首相、森喜朗元首相など、“元首相”らが参列。安倍元首相は「石原慎太郎がいない世の中、つまらなくなるなぁと思います」と述べ、岸田首相は、学生時代に『太陽の季節』を読んで受けた衝撃を振り返る。2016年の都知事選で、石原さんから“大年増の厚化粧”呼ばわりされた小池百合子都知事の姿もあった。
そのほか、芸能界やマスコミ関係者も駆け付けた。田原総一朗や安藤優子といったニュースキャスターはじめ、中村玉緒、高橋英樹、カルーセル麻紀の姿も見えて実に幅広い。カルーセルは日劇ミュージックホールで芸能界デビューした頃から親交があったという。また、スポーツ界からは王貞治、財界からは西武鉄道の元オーナー、堤義明氏が訪れるなど、まさに華々しき交遊録そのもの。会自体もしんみりせず、和やかな雰囲気に包まれていたのだった。
長男・伸晃氏は、逝去のひと月前に「俺の人生は素晴らしかったよな」と聞かれたそう。今頃は「お別れの会は素晴らしかったよな」と、笑っているかもしれない。5千本の花に彩られた祭壇に飾られた遺影も、石原さんらしい笑顔を浮かべたものであった。
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