試合再開の条件として「私が辞めるから」と申し出た審判も……ファンが激怒した“世紀の大誤審”
劇的サヨナラ2ランのはずが
野球の判定に誤審は付きものだが、時には誤審が、試合の勝敗や優勝の行方に大きく影響を及ぼしてしまうこともある。当時のファンが激怒した“世紀の大誤審”を振り返ってみたい。【久保田龍雄/ライター】
阪神の7年ぶりVが幻と消えた象徴的なシーンとして知られるのが、1992年9月11日のヤクルト戦である。
3対3で迎えた9回裏、阪神は2死一塁で、八木裕が左中間に大飛球を放った。打球が左翼席に入ったのを見届けた平光清二塁塁審は右手を回し、「ホームラン!」をコール。...