大学選手権で躍動した“7人のドラフト候補” スカウト陣のリアルな評価は?
プロが注目する2投手
青山以外の投手では、金村尚真(富士大)、加藤泰靖(上武大)、細川拓哉(東北福祉大)、高坂綾(千葉経済大)、松本晴(亜細亜大)、神野竜速(神奈川大)、久保玲司(近畿大)などの名前が挙がる。中でも評価が高いのが、金村と加藤だ。
金村は初戦で大阪商業大に延長タイブレークの末に1対2で敗れたものの、10回を1人で投げ抜いて四死球0、自責点1と見事な投球を見せた。また、加藤は先発した2試合でいずれも無失点と試合を作り、決勝の亜細亜大戦では、リリーフで4回1/3を投げて1失点と、大会通算防御率0.59と結果を残している。
金村と加藤の投球について、スカウト陣からは以下のようなコメントが聞かれた。
「(金村について)派手さはないですが、とにかく崩れない。常に試合を作れるのは立派だと思います。コントロールの良さは、大学生で一番かもしれませんね。ストレートは少し物足りないところもありますが、少しずつスピードも上がってきています。計算しやすい投手なので、プロでも戦力になると思います」(東北地区担当スカウト)
「(加藤について)下級生の頃に比べると良くも悪くもまとまってきたかなという印象ですね。変化球やコントロールが良くなったので、安定感は出てきましたが、ストレートは(リーグ戦で)投げ始めた頃の方がスピードも勢いもあったと思います。ただ、過去に150キロ以上投げていたというのは大きいですよね。フォームは悪くなったわけではないですし、故障で(スピードが)落ちたというのではなければ、また戻ってくることも考えられます。今はいろんなことを模索している状況じゃないでしょうか」(関東地区担当スカウト)
ともに、下級生の時から主戦投手として活躍しており、実績も申し分ない。大舞台でもこれだけの結果を残したということで、プロ側からすると指名しやすい選手と言えそうだ。
[2/4ページ]