パパ活で離党「吉川赴議員」の実父にも冷たい視線 自分の夢を息子に託した過ち

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民主党に所属した過去

 実業家としての成功が伺えるのは、1996年の毎日新聞(註2)の記事だ。資産公開条例に基づき公表された静岡県知事と県議会議員の所得に関する記事で、吉川雄二氏は《県議の所得上位10人》では3523万円で5位、《給与所得が多い上位10人》では3193万円で3位だったことが記されている。

「県議としては、初当選から歴史教科書問題を一貫して取り上げていたのは地元では有名な話です。要するに右翼的な印象の強い地方議員だったわけですが、当初は連合や公明党の支持を取り付けていました。民主党系の県議だったこともあり、因縁の細野豪志・衆院議員(50)と同じ組織に属していたこともあります」(同・関係者)

 ところが吉川雄二氏は2003年、いきなり自民党に鞍替えした。有権者が納得するような説明がなされたとは言えず、当時は様々な憶測が乱れ飛んだという。

 その後も順調に再選を重ね、国政転身を打診されたこともある。6期目の2014年には富士宮市長選への出馬を表明したが、しばらくすると一転して取り下げた。ちなみに、この時も吉川雄二氏は充分な説明責任を果たすことはなかった。

乱れ飛ぶ怪文書

「市長選出馬を巡る騒動も深刻なダメージは与えず、2015年には県議会議長に選出されました。地方政治家としては、ある種の“頂点”に昇りつめたと言っていいでしょう」(同・関係者)

 そのイメージは、いわゆる“昔ながらの政治家”を体現したかのようだったという。

「選挙区や県内の利権にがっちりと食い込んでいると、何度も怪文書が出回りました。真偽は不明ですが、愛人の存在がクローズアップされたこともあります」(同・関係者)

 息子の“パパ活”が発覚した際も、地元では「あの父親の息子だから、全く驚かない」という声も多かったという。

「ただ、怪文書などで批判が集中しても、父親は議員辞職を求められることもなく、県議選で勝ち続けました。批判の是非はともかく、有権者は支持し続けたわけです。一方の息子は、週刊ポストの記事が報じられると、地元でも顰蹙を買ってしまいました。ここが父と息子の最も違うところかなと思います」(同・関係者)

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